簿記3級で「勘定の締切」が出てくると、
- 何を締め切るの?
- 損益勘定に振り替えたあと何をする?
- 次期繰越と前期繰越が混乱する
このようにつまずきやすいです。
私自身も復習のために、あとで見返してすぐ思い出せるように手順を順番で整理します。
この記事では、簿記3級の勘定の締切を3ステップで理解できる形にまとめます。
勘定の締切とは?
勘定の締切とは、当期と次期の勘定記入を区別するために、決算で帳簿を整理することです。
1年間使った勘定をそのまま次年度も続けてしまうと、
- 今年の売上
- 来年の売上
が混ざってしまいます。
そこで決算日にいったん区切りをつけて、
- 収益・費用は損益へ集約
- 資産・負債・純資産は次期へ繰り越す
という処理をします。
ここが簿記3級の決算整理のゴールです。
勘定締切の手順① 収益・費用を損益勘定へ振り替える
まず最初に、収益勘定と費用勘定を損益勘定へ集めます。
収益
- 売上
- 受取手数料
など
費用
- 仕入
- 給料
- 水道光熱費
など
これらをすべて損益勘定へ振り替えることで、
1年間の利益を1つの勘定で確認できる状態にします。
ここでのポイントは、
損益勘定の貸借差額 = 当期純利益(または純損失)
ということです。
勘定締切の手順② 当期純利益を繰越利益剰余金へ振り替える
次に損益勘定の差額を繰越利益剰余金勘定へ振り替えます。
ここで大事なのが、
当期純利益 = 損益勘定の貸借差額
です。
利益が出た場合、その利益は会社に残るため、繰越利益剰余金に加算されます。
繰越利益剰余金とは
簡単にいうと、
会社にこれまで蓄積された利益の残高
です。
簿記3級では、
- 損益で利益を計算
- その利益を繰越利益剰余金へ移す
この流れをセットで覚えると理解しやすいです。
勘定締切の手順③ 各勘定を締め切る
最後に各勘定を締め切ります。
実際の帳簿では、
- 残高の下に線を引く
- 合計金額を書く
- 二重線で締め切る
という流れです。
この二重線が「この期の記帳はここで終わり」という意味になります。
試験では仕訳そのものより、
どの勘定が締め切られ、どこへ振り替えられるか
を理解しておくことが重要です。
資産・負債・純資産勘定の締切|次期繰越と前期繰越
ここが一番混乱しやすい部分です。
資産・負債・純資産勘定は消えず、次期に残ります。
そのため、貸借差額を
次期繰越
として記入します。
そして翌期の最初に、逆側へ
前期繰越
を記入します。
たとえば現金100円が残ったなら、
- 当期末:次期繰越 100
- 翌期首:前期繰越 100
です。
この流れで、翌期も同じ残高からスタートできます。
つまずきやすいポイント
1. 損益勘定の差額の向き
利益なら貸方差額、損失なら借方差額です。
2. 繰越利益剰余金へ移す理由
利益は会社に残る純資産だからです。
3. 次期繰越と前期繰越
- 決算日 → 次期繰越
- 翌期首 → 前期繰越
このセットで覚えると混乱しません。
簿記3級は「流れ」で覚えると強い
勘定の締切は単発暗記ではなく、
収益費用を損益へ
↓
利益を繰越利益剰余金へ
↓
資産負債純資産を次期へ
この流れの理解が最重要です。